アフガニスタンで命を落とした中村哲さん

アフガニスタンで医療活動を続けていた日本医師の中村哲さんが73歳で命を散らしてしまいました。

何者かに銃撃されて殺されたのです。

中村哲さんはアフガニスタンの治安の悪さから常にボディガードをつけていましたが、車で移動している時にボディガードもろとも全員殺されてしまったのです。

中村哲さんは、アフガニスタンで医療活動を続けていました。

それは中村哲さんがアフガニスタンで現地住民のために農業支援や医療支援を長年に渡ってずーっと行って来ただけで、アフガニスタン兵士を殺した、民兵を殺したなど、ヒトを殺す行為ではなく助ける行為をしてきたのにも関わらず銃撃し殺害したのです。

ボディガードや運転手も含めて5人が亡くなったのです。

そして2019年12月8日現在では、これは計画的殺人行為であると報道されています。

なぜなら計画的銃撃だったからです。

治安の悪い国になると車で移動するとしても命がけなのです。

だからこそ警備を手厚くして常にボディガードを24時間雇っているのです。

アフガニスタンでは、中村哲さんが殺害されたコトに大きな悲しみでしかありません。

海外に中村哲さんの様に危険な国で、地元住民のために活動している医者は日本人以外にもいます。

そして、武器を持たない彼らを誘拐したりして、取引の材料に使い、生きたまま解放してくれるとは限らないのです。

取引が上手くいかなかったり、時間がかかったりすると殺害されてしまうケースも過去にはあります。

医師だけでなく、ジャーナリストも同じです。

危険な国にジャーナリストがいて、その国の状況や事態を世界中に報道しているジャーナリストがいるから、その国の状態が分かるのです。

しかし、こういった危険な国で活動をすることを良く思わないヒトも少なからずともいます。

人質となって取引の材料となった時に、この活動が国同士のもめごととなってしまい、そんな国で活動している人間が悪いという声も出てきます。

しかし、そういった国で活動している人たちは自分が殺されることを覚悟の上で活動しています。

家族にも万が一、自分が人質になっても交渉しなくていいから、と言葉を残してその国に入って行きます。

親や家族も覚悟はしていても、生きて戻って来れるなら…という思ういと、自分の判断で危険な国に行ったのだから…という気持ちが葛藤するのは仕方がないことです。

こういった危険な国は、日本の外務省が渡航禁止を出しています。

それにも関わらず旅行に行くヒトは、その国の危険性を全くと言っていいほど理解していないのです。

しかし医療活動、住民の支援活動を行っている人たちと一時の気持ちで旅行に来る旅行客とは全然違ってきます。

1日もアフガニスタンから武器がなくなり、地元住民が安心して暮らせる日が来ることを願うと共に、中村哲さんのお悔やみを心から申し上げます。