海外では当たり前の家庭学習

勤勉国家日本でも“家庭学習“と言う言葉を耳にする機会は多いです。

例えば、テストの成績が悪いと家庭学習で自分の苦手分野をしっかりと復習してください、と担任やその科目の先生から注意された人も多いのではないでしょうか。

日本の場合、“”家庭学習“は後の受験勉強のためといっても過言ではありません。

日本は義務教育の関係上、小学校、中学校までは法律で義務付けられています。

一方、海外では子供の教育は義務ではありますが、日本みたいに必ずしも学校に行かないといけないわけではありません。

海外で“家庭学習“といえば、学校に通わずに自宅で勉強している子供のことを言います。

海外では、宗教上や人種などのトラブル回避のために、学校に行かせずに自宅で家庭教師や両親から勉強を学んでいる子供がたくさんいるのです。

“家庭学習“だからといって、親から虐待を受けていて学校に行かせてもらえない、と言うわけではありません。

もちろん虐待などによって子供が学校に行きたがっているのに学校に行かせない場合は、親からの虐待行為とみなされ逮捕となります。

海外では、“家庭学習“は珍しいことではありません。

その理由は、家庭が裕福な子供は治安や警備がしっかりとしている私立学校に通わせる傾向が強いため、私立学校は倍率が高いです。

そのため、私立学校の受験に落ちてしまった子供が州の学校に通うのではなく、優秀な家庭教師をつけて“家庭学習”をしながら空きが出るのを待ちます。

私立学校は、途中からの入学ができますが、その場合、途中から入学しても勉強についていけるだけの学力があるか、席に空きがあるか、学校に寄付ができるだけのお金があるか、この3つが重要になってきます。

私立学校の途中から入学するための試験はかなり難しいので、普段からしっかりと勉強をしてないと試験をパスすることは難しいです。

倍率が高い私立学校の席に空きができるのは、入学後も教師や校長が生徒の学校での態度を見ているからです。

教師に注意されても注意を聞かない子供、授業中に集中できずに校内をウロウロしたりする子供、他の子供にとって悪影響がありそうな子供(悪ガキと言われる様なことを教師や他の子供にする)は、親が校長室に呼ばれて子供の改善を求められます。

海外では、授業中に子供がウロウロするのは『注意欠陥症』と診断され治療薬が処方されます。

しかし親の中には、その程度のことで薬を子供に飲ませるのを嫌がる親もいます。

そういった点で、学校側と親側で意見が違った場合、学校側に合わせられなければ退学処分となってしまいます。

退学処分となったからといって、日本の様にマイナスのイメージで子供が見られることはありません。

退学処分になったら、違う私立学校を探せばいいのです。

ただ、その間は“家庭学習”として、自宅で学ばなくてはいけません。

海外での家庭学習は、子供が親や家庭教師が用意したプリントや教材の問題を解き、わからないところや間違ったところを子供に教えるのです。

つまり、親が子供に勉強を教えてあげる学習能力が親には必要なのです。

無論、家庭のお金の事情で学校に行きたくても学校に通うことができなかった子供もたくさんいます。

そういった子供は自分で学び、今では大手企業のCEOになっていることも海外では珍しいことではありません。

学校を卒業しないと良い就職先、良い仕事に就けないと言うわけではありません。

海外では学歴よりも成長してからの能力が求められるので、学歴が悪くても能力があれば将来は安定しています。

日本は、いくら能力があっても学歴社会なので、能力があるにも関わらず高卒だから、大学のランクが低いからと言うだけで書類審査に落ちてしまいます。

そういったモノを払拭しないと、日本で“家庭学習”が普及しないでしょう。