世界で医療物資が不足したワケ

COVID-19によって外出禁止、自粛、ホームステイとなっている国は海外にたくさんあります。

国によっては仕事も必要最低限な職種であるスーパーやドラッグストア、病院関係などしか認められず工場やサービス業は労働禁止になっている国もあります。

日本でCOVID-19が問題視されていたのは、クルーズ船が停泊していた時でした。

クルーズ船の対応を巡って海外から非難されたたり、日本国内からも不安視の意見が後を断ちませんでした。

クルーズ船の対応に当たっている外交関係の公務員などからCOVID-19の感染者が出るたびに日本国内でパンデミックが起こるのではないか、と不安を募らせている人が多かったです。

しかし、幸いなことにクルーズ船が原因でのパンデミックは日本国内では起こりませんでした。

またクルーズ船の感染した乗客から入院先の病院で医師や医療従事者がCOVID-19に感染することもありませんでした。

クルーズ船の対応は2ヶ月近く対応にかかっていましたが、海外の乗船客が自国に帰国したこと、感染者が病院にスムーズに入院できたこともあってクルーズ船のCOVID-19は終息を迎えることができました。

しかし、COVID-19の世界規模的パンデミックが発生したのは、その後でした。

日本でいちばん最初に大規模な感染者数を出したのが北海道です。

北海道でCOVID-19の感染者が増えた原因は、毎年行われている北海道の名物の祭り札幌雪祭りでした。

札幌雪祭りで観光に来ていた外国人客が感染源となってしまったのです。

北海道の札幌雪まつりは、中国の旧正月とのタイミングが重なるため、多くの中国人が北海道に訪れていました。

このことがきっかけとなり北海道に行くことを危険、リスクが高いと判断して北海道への旅行や出張をキャンセルする人が日本国内で増え始めました。

この頃、北海道ではCOVID-19の感染が深刻で、病院でクラスターが発生したりして、医療崩壊がささやかれていました。

東京や大阪では感染者数も少なかったために、北海道への移動、北海道からの移動を自粛するように政府が求めていました。

一方、海外では日本よりも深刻な状態となっていました。

世界中のあっちこっちの国でCOVID-19の感染者数が1日に数百人規模で、多い所にもなれば1000人単位でした。

また呼吸器障害などの症状が深刻で、医者の数、病院の数が足りないだけでなくマスクもガウンも品不足状態、さらには呼吸ができない人に必要な酸素呼吸機や酸素マスクが足りない状態で医療崩壊が起き始めていました。

入院するベットもいっぱいで、COVID-19以外で入院している患者は自宅に戻し、医師や医療従事者も自宅に帰ることができない悪夢の日々が始まっていました。

酸素呼吸機が足りない国では本来1人1台の機械を2人で使用したり、大人に赤ちゃん用の酸素呼吸機を使用する国もありました。

また日本にはペット用の酸素呼吸器があるので海外からの問い合わせもすごかったです。

医者の数よりも圧倒的に患者の数が多く、医者の中にかフェイスシールドもマスクもなく何も身につけずに治療に当たってCOVID-19に感染して亡くなった医師もたくさんいます。

それは医者だけでなく看護師や医療従事者も同じです。

日本でも看護師の数が不足しているために、看護師の資格を持っているけど休職している看護師に対してメディアを通じて復帰する呼びかけを行いました。

また大阪では、北海道の次に医療物資が備蓄分を含めてなくなりました。

防護服の代用にゴミ袋を身につける医者もいたぐらいです。

そのため大阪は全国に対して未使用の雨ガッパの寄付を求めました。

大阪の深刻な医療不足を聞き、日本全国から何百という未使用の雨ガッパが送られてきました。

日本の一部で深刻な医療物資の不足に陥った原因は、パンデミック前にパンデミックを起こしていた中国に備蓄分を送っていたことです。

しかもマスクの製造数は日本ではなく中国が多く、中国が自国以外へのマスクの供給をストップしました。

そのため日本メーカーでも中国に工場があったために日本に送ることができなくなってしまったのです。

さらに、海外のセレブで自家用ジェットを持っている人がわざわざ中国まで自家用ジェットで大量のマスクなどを買っていました。

このことが原因で深刻な医療物資が日本で不足する結果となったのです。