東京オリンピックに向けて、百貨店などのデパートが英語を話せるスタッフを育成するのに力をいれていますが、英語を話せる人材を求めているのは百貨店だけではありません。
英語を話せる人材を求めているのは、競争が激化しているタクシー業界です。
東京は、東京オリンピックに向けて工事が着々と進められており、新しい観光名所などが増えています。
そのため、東京オリンピックで海外から日本に来た外国人客を観光地に案内したり説明をするためにも、英語が話せる人材が必要なのです。
外国観光客からの人気が高い京都では、英語を話せるタクシードライバーを増やしたところ、外国人観光客のタクシーの利用率が増えました。
さらにそれだけでなく、外国人観光客がタクシーを1日もしくは半日借り切って、京都の観光名所を巡る様になりました。
英語を話せると言っても英語がペラペラと話せるわけではありません。
中学1年生程度の会話をジャスチャーを入れて、たどたどしく外国人と会話をします、
イントネーションが微妙だったり、発音がイマイチだったりして会話が通じない時もありますが、それでも外国人観光客とタクシーの車内で会話を行ないます。
寺や神社、観光名所として人気のあるスポットに関しては前もってカタカナをふった説明の紙を見ながら一生懸命に説明をします。
そうしたタクシードライバーの態度に感動する外国人観光客も多く、リピーターもいるそうです。
タクシードライバーも外国人観光客を英語でもてなすことを最初は面倒だと感じていた人が多かったのですが、実際にやってみると意外に楽しいという意見も多いです。
何よりもいちばん最初は全くと言って伝わらなかった英語がある程度、伝わる様になったコトを嬉しく思うドライバーも多いようです。
また、ドライバーの中には外国人観光客に発音やイントネーションを教えてもらう人もいます。
そうした会話がタクシーの車内の空気を和ませて、お互いに良い印象を与えることができます。
こうした努力で京都のタクシー業界は成長率を上げています。
東京オリンピックに向けて、東京のタクシー業界は京都の二の舞になれるのか大きな課題となっています。