不安定な世界情勢、未来に平和は存在するのか?

日本だけでなく、今、世界中のほとんどが緊迫した空気が張りつめています。

日本の『平成時代』の30年間は戦争が全くない平和な時代でした。

そのため日本は平和ボケしているのではないか、と海外からも思われるほど、日本国内で内乱もなければ紛争もありませんでした。

正に、平和な社会が築けている国のひとつでもあったのです。

しかし、日本から海外に視点をずらしてみると、あちこちの国で内乱や紛争、首相への不満から発生した国民暴動など、波乱な状態が起こっています。

国際社会で『平和』というモノを求めつつ、国同士が争いがなく仲良く助け合って行けることを目指しつつも、今の世界情勢はそれが崩壊しているのが現状です。

そもそも条約や同盟に多くの国が参加、加入することで、表向きは仲良くしましょう、戦争や対立はしません、ということを自国だけでなく他の国にもアピールしていました。

言い方を変えると、自国はこの条約、同盟に参加、加入しているから、参加国、加入国から攻撃されることもなければ、未参加、未加入の国が攻撃などをしてきたら参加国、加入国同士で連合軍となって反撃をしますよ、という牽制のアピールでもありました。

そもそも経済というモノは自国だけでなく、他国にも影響を与えます。

良い影響となるか悪い影響となるかは、経済次第という部分が非常に大きかったです。

経済が発展している国からすれば、自国の経済をより発展させるためには海外にも経済ルートを作らなくてはいけません。

自国だけでは、必ず天井がやってくるのです。

そのため、海外という場を借りて経済を発展させるためのものが輸出なのです。

自国が輸出をしたいのであれば、また自国も海外からの輸出つまり輸入を認めないといけないのです。

輸出はしたいけど輸入はダメなんて言ったら、それこそ国同士で経済戦争が始まってしまいます。

アナタの国のこれらの商品や項目に限っては輸入を強化してもかまわないので自国のこの産業をアナタの国に輸出させてください、といったやりとりが重要となってくるのです。

輸入で他国のモノが入ってくるということは、自国でその商品を作っているヒトや企業にとっては下手をすれば脅威になってしまうのです。

自国にはない石油や天然エネルギーともなれば輸入に頼るしか方法はありません。

しかし、日本にお米を作って生計を成り立たせている米農家がいるのに海外から安いお米をたくさん輸入してしまったら、日本の米農家のお米が売れなくて米農家を辞めなくてはいけなくなってしまうからです。

だからこそ、そうならない様にするためにも、日本は米農家がたくさんいるから輸入で入れるお米の量を減らしたり、輸入で入ったお米は備蓄米にして米農家にかかる負担を最小限にしないといけないのです。

ところが、今では日本だけでなく海外のほとんどが不景気すぎるために、そういったバランスが崩壊し始めているのです。

例えば核兵器にしても、日本には非核三原則があります。

非核三原則とは『核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず』という日本だけにしかない3つの原則です。

それは、日本が第二次世界大戦で負けてしまったこともありますが、核兵器による被害を日本が初めてだったのです。

その被害から日本は核兵器の恐ろしさを知っており、世界に対して核兵器のない世界にしよう、と言ってきましたが、この国が核兵器を持っているから手放したくない、もしも攻撃されたら核兵器で応戦するつもりだから手放したくない、という理由で核を保有してもよい国は核兵器を放棄しないのです。

核兵器を法的に保有して良い国は、アメリカ、ロシア(ソ連からの継承)、中国、イギリス、フランスの5カ国だけです。

しかしこの5カ国以外に核の実験のために核を保有しているのが、インド、パキスタン、北朝鮮の3カ国なのです。

核兵器を保有することが認められている5カ国からすれば、この3カ国は脅威でしかないのです。

そのため、この3カ国が核を廃棄しないのであれば核を廃棄する気がないというのが5カ国なのです。

このことからも分かる様に世界情勢というのは、緊張の糸の上で成り立っているのです。

この緊張の糸が切れてしまうと、最悪、第三次世界大戦が起こると言われているのです。