日本経済がグローバル化する前、英語はそこまで必要ではありませんでした。
あえて言うなら仕事で英語を使う仕事をしている、海外で仕事をしたい、個人で海外旅行に行くというヒトは英語が必要でした。
グローバル化したことで義務教育にも英語が入って来たので、義務教育に英語がなかった世代よりも英語力がある生徒が多いと思われます。
確かに義務教育に英語が入ってきたコトで、英語という語学に対して日本人の考え方が大きく変わりました。
文法を重視する英検よりも会話やコミュニケーションを重視されるTOEICが資格として重要視されるようになったのです。
TOEICで高得点を持っているヒトの方が英検1級や準2級よりも扱いが上で、海外にいきなり言っても外国のヒトと英語でコミュニケーションをとることができます。
そのため花形資格と言われていた英検は単なる資格まで落ちてしまい、逆に花形資格になったのはTOEICでした。
ヒトによっては英検とTOEICの両方の資格を取得する人もいたくらいです。
しかし、その世代で英語が苦手という大人の理由の多くは、自動で翻訳してくれる機械が発明されて出ると思っていた場合です。
自分たちが英語を全く話せなくても、会話をするヒトの内容を聞いてそれぞれの言葉に訳してくれる技術が誕生していりというものです。
そういった発想が出始めたのは、携帯電話のブームです。
携帯電話がビジネスだけでなく、学生も持つ様になったことで携帯電話の機能が大きく進歩しました。
そしてスマートフォンが登場し、日本にもiPhoneが上陸しました。
スマートフォンやiPhoneは、機能が新しいモデルが出る度にどんどん向上していったので、英語が苦手な人や英語が嫌いな学生の多くは、スマートフォンやiPhoneがあれば英語なんて話せなくても問題ない、と思う様になったのです。
なぜならスマートフォンやiPhoneの中には、アプリというものがあったからです。
アプリを使うコトでスマートフォンやiPhoneにない機能を追加することができ、アプリにも英語辞典や和訳辞典などあります。
ところが、英語が苦手なヒトたちの期待を裏切る様に高性能の通訳アプリは今現在まだ誕生はしていません。
将来的には、日本語を話すコトができない外国人と英語を話すコトができない日本人が翻訳アプリを使ってビジネスのやりとりができるようにはなります。
日本人に方言があるように、それぞれの言語にもそういった特徴やクセがあるので、高性能の翻訳アプリが誕生していないのです。
地球というひとつの惑星として見た時に、言語は日本語や英語、ドイツ語などだけではないので、時間がかかっているのです。