罪の重さや刑罰などは、国によって違ってきます。
死刑がある国もあれば死刑がない国もあり、また死刑でも限られた人間の目の前で行われる死刑もあれば民衆の目の前で民衆が参加できる死刑もあります。
日本でも時代劇の番組などを見ると、江戸時代では民衆の前で死刑を行っていますが、今では死刑は国が唯一許可している殺人なので民衆の前では行っていません。
さらに日本の死刑は、裁判で死刑判決が出たからと言ってスグスグに死刑が行われるわけではありません。
死刑判決が出てから数十年死刑囚という状態の死刑囚もいます。
日本の場合は、法務大臣が死刑の指示を出します。
そのため、法務大臣が死刑執行起案書にサインをして5日以内に死刑が執行されるので、法務大臣がサインをしない限りは死刑が執行されません。
日本の場合、死刑が行われるのが札幌拘置所、仙台拘置所、東京拘置所、大阪拘置所、広島拘置所、福岡拘置所の7カ所だけです。
アメリカ合衆国は、色んな州が合併した大国なので、州によっては死刑がある州もあれば、ない州もあります。
そのため、どこの州で最終の判決が出るかによって死刑になるか死刑にならないか違ってきます。
そのため死刑がある州では死刑に反対する団体が死刑反対のデモを行っていたり、死刑のない州では事件の惨さなどから死刑を取り入れるべきだと、事件や時代の変化に連れて変化をもたらしています。
実際に死刑がない州では、ある事件の惨さがひどく容疑者の態度などを見た州民から死刑というワードが飛び交ったことにより、死刑を復活させたという州もあります。
そんなアメリカ合衆国ですが、州に関係なくひとつだけ国民が気を付けなくてはいけないことがあります。
それは、警官殺しです。
アメリカでは州に関係なく、警官殺しは大罪で死刑となります。
日本では、警官を殺しても罪の重さが2倍程度しかなりませんが、アメリカでは罪の重さが2倍になるとかそういった簡単なモノではありません。
しかもアメリカは銃社会です。
日本人が銃に慣れていないから、警官殺しが死刑になるとは知らないから、などという言い訳で警官を殺しても許されることもなければ同調されて寛大な気持ちを持ってもらえることはないのです。
アメリカの考えは、アメリカという土地に足を踏み入れた以上はアメリカの法に従うべきだという考えなのです。
アメリカで警官に銃を向けられてポケットの中身を見せろ、手を地面に付けと言われたらスグに従いましょう。
そこで反抗して警官の銃を取り上げようとして誤って誤射して、その弾がアメリカの警官の命を奪ってしまったとしてもその場で射殺されてしまうか死刑しか待っていないのです。
アメリカでは絶対に警官殺しだけはしてはいけません。