ビジネスがグローバル化して、海外赴任や海外支店での責任者として働く人が増えています。
しかも1年や2年といった短い期間ではなく、定年退職するまで日本には帰って来ないという人も少なくありません。
日本企業が日本ではなく海外に工場を建設していることもあり、日本勤務ではなく海外勤務として働く人も珍しくありません。
そのため、日本人ではなく現地の外国人と結婚をする国際結婚が増えています。
両親としては自分の子供が結婚をしてくれることは嬉しいのですが、結婚相手が日本人ではないので会話をまともにできるわけでもなく、日本との考えや見解の違い、文化の違いなどで、合わない人も多いので両親としては複雑です。
しかも、海外で暮らしていると日本でのライフスタイルではなく、海外のライフスタイルに合わせてしまうので、子供との間に距離や溝を感じてしまう親が多い様です。
また、海外の人はドライな考え方をしているので、そういった態度をとられてしまうと自分の扱いが悪く感じてしまいます。
さらに、日本と海外で大きく違うのは医療です。
日本では尊厳死が認められていませんが、海外では尊厳死が認められており、末期ガンで手の施しようがない場合、家族から尊厳死を選択されることもあります。
日本でも高齢化に伴い介護不足のため尊厳死が議論され始めていますが、海外の様に尊厳死が認められるにはまだ難しいです。
そのため、自分の子供が国際結婚をしてしまうと、自分の介護や看病の心配をする両親が増えます。
海外では、周りに迷惑をかけてしまう、自分では面倒を見るコトができないとなると施設に入れたり、他人の手を借ります。
国際結婚が悪いことではありませんが、コミュニケーションが上手くとれないことを日本人はあまり良く思いません。
海外と日本では、妻の立場も違ってきます。
会社の集まりや食事会にも家族参加、妻と一緒というケースがほとんどで、日本では考えられない光景がいっぱいあります。