2020年の東京オリンピックに向けて東京や東京から近い県や観光で外国人が多く訪れる京都などでは、従業員に語学の勉強を義務づけているところが増えています。
その多くはデパートや飲食店など、外国人が訪れるお店です。
従来の様な観光客を想定しているのではなく、オリンピックを観戦に来た観光客を想定としています。
なので、大型デパートなどでは、現在地から試合が行われている場所までの行き方を説明できるように語学の中でも案内に力を入れています。
商品の説明はできても、道案内ができないとなれば日本のサービスの質が悪く思われてしまいます。
そのため、ホテルなどではホテルからの行き方や公共機関の乗り継ぎの仕方などを講師を招いて、会社全体で勉強しています。
今はスマートフォンがあるから途中で道に迷っても地図のアプリを開いて見ることはできますが、地図を見ても分からない人はたくさんいます。
また行き方を聞いてくるのは外国人観光客だけでなく、私たち日本人でも場所を聞きます。
語学の勉強に追われているのは、デパートなどのお店だけではありません。
JRやタクシー、バスなどの交通機関も同じです。
地下鉄などの路線は普段から東京で生活している人なら路線が複雑になっていても分かりますが、初めて東京に訪れた人にとって複雑な路線は分かりにくいです。
そして切符も買わないといけないので、路線図や駅図の説明ができないとチケットを買わせることができません。
東京の地下鉄や在来線が複雑で迷いそうと思っている地方の人間もいるくらいです。
しかも観戦に行くとなれば時間との問題もあるので、間違えて違う路線を教えてしまうと取り返しがつかない事態になる可能性も充分にあります。
タクシーなどは料金にも反映してくるので、観光客とのトラブルを減らすためにも今から語学の勉強を必死にしています。
タクシーは乗客の行き先を聞いて出発するので、相手が全く日本語が話せない外国人観光客だと語学ができないと致命的になります。
2020年の東京オリンピックに向けて急ピッチで語学の勉強をしているお店や企業は多いです。