海外に移住して生活を送っている日本人はたくさんいます。
海外支店での勤務が決ったことで、単身赴任をするのではなく家族ごと正式な手続きをして海外での生活を選ぶ人もいます。
定年退職までコツコツと勤めて、大きな金額である退職金が入ったことで、老後を日本ではなく海外で過ごすことを決めて、海外で人生を終わらせるつもりで海外に移住するシニアも少なくありません。
海外での移住を決めるのは、生活費を計算した時に日本よりも安かったするからです。
税金が日本よりも遥かに高いけど、医療を無料で受けることができる、物価が日本よりも安いから日本でカツカツの生活を送るよりも生活にゆとりがもてる、その国が日本からのシニアの移住を歓迎してくれて公共サービスが日本よりも充実していて他にも日本人がいるから英語ができなくても大丈夫という理由があります。
しかし、日本語が話すことができれば満足できる生活ができる、英語ができなくても全く困らない、などという話しを聞いて思い切って海外に移住したけど、実際はある程度の英語ができないと苦労するのが事実です。
海外に移住した際に英語が出来なくて困るのは、医療を受ける時です。
日本からの移住を快く受け入れている海外では、移住してきた日本人が困らないように役場や病院に通訳ができる日本人スタッフを採用しているところが多いです。
日本人の通訳者がいることで、移住して来た日本人も安心はできますが、それはその範囲内での生活に限定されてしまいます。
大きな病気を発症したり、高度医療を必要とする病院が必要になったとき、大きな病院を紹介されますが、紹介先の病院に通訳をしてくれる日本人がいるかといえば、必ずいるわけではありません。
通訳をしてくれる人がいなくなれば、自分で自分の症状を伝えないといけないし、治療法の選択を説明されても何を言われているかわからないことがほとんどです。
海外への移住を考えるのであれば、大きな病気をした時や予期せぬトラブルに巻き込まれた時に自分で何とかできるのか、ということを考えてから慎重に決断をしましょう。