学校のセキュリティを上げてもなくならない悲劇

日本では学校や職場が現場になっての事件は海外と比較してもかなり少ないです。

日本では2001年6月8日に発生した附属池田小事件により、事件発生後から学校への立ち入りがとても厳しくなりました。

それに伴い土日は開放されていた学校のグランドを使って遊ぶことができなくなってしまいました。

附属池田小事件の事件前は、土日に学校のグランドを開放して親が子供と一緒にサッカーしたり、子供たち同士で遊んでいる姿をよくみかけました。

附属池田小事件とは、平日の小学校で子供達が授業を受けている教室に犯人が何本かの包丁を持ち込んで生徒を殺傷した事件です。

当時の小学校は、セキュリティはしていたけど、いまほど厳重警戒にはしていませんでした。

授業中の時間に大人が校内を歩いていても挙動不審や不審な動きをしていなければ不審者と思われることがありませんでした。

そのため事件が起こる前に校内で犯人とすれ違った教員は、その犯人を不審には思わなかったそうです。

近年、公園でボールを使って遊ぶ所が禁止されていることが多いです。

そのため、学校も子供の遊び場を提供するということで、授業がない土日に限って校庭を開放している所がほとんどでした。

しかし、附属池田小事件以降、学校の校門に監視カメラを配置し、学生の登下校の時間には警備員を常駐させ、生徒の安全を最優先にしたために学校へ入館するのにも厳しくなりました。

親でも学校に入館する場合は、学校が保護者に配布した入館許可証を首から下げて誰の親か一目で分かる様にしなくてはいけません。

また、学校からの呼び出し以外で親が学校に用事がある場合は、事前に入館申請書を出す必要があります。

厳しい所は入館申請書に月日の他に時間も記載する必要があり、その時間を過ぎてしまうと入館することができません。

それだけ、日本にとって附属池田小事件の衝撃は大きかったのです。

一方、銃社会でのアメリカも学校への入館は厳しいです。

学校によっては毎日生徒の荷物検査を実施しているところがあります。

金属探知機でボディチェックを行い、空港の手荷物検査の機械でカバンの中身を確認したりとプライバシーが日本よりもうるさい国で安全のためにそういったコトを実施しているのです。

しかし、それでも学校の中での銃乱射事件がアメリカではなくなることがありません。

この様な悲劇を起こさないためにも新しい法律を作ったり、生徒の安全を守るための学校のセキュリティレベルを上げたりしているのに同じ様な悲劇が起きてしまいます。

しかし、それでもアメリカの社会から銃というモノをなくすことができないのです。

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